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情報要素①

ソシオニクスの情報要素

ソシオニクスには「情報の側面」と「情報要素」という二つの概念が存在する。現実に存在する客観的な側面が「情報の側面」、それを主観的に知覚する精神の特性が「情報要素」となる。ソシオニクスにおいて、「情報要素」と「心理機能」は別のものである(MBTIについてはMBTI:心理機能を参照)。

各情報要素が知覚する対象は次のようになる。また、外向はオブジェクトそのものを、内向はオブジェクト同士の関係を知覚する。

→オブジェクトの外観と形状を知覚
▲→オブジェクト内部の本質と構造を知覚
→空間におけるオブジェクトの運動状態を知覚
→オブジェクト内部の運動状態を知覚

〇→オブジェクト内部の状況を知覚
△→時間を知覚
→空間におけるオブジェクトの位置関係を知覚
→オブジェクトの引力と反発力を知覚

以下は各研究者による情報要素の定義となる。

① オーシュラ・オーガスタ
② リチク、フィリモノフ
③ グレンコ

:実用の論理(Te

①生物および無生物オブジェクトの身体活動、行動、行為に関する情報を知覚する。進行している事態を理解する能力。物事の対処法を考え、合理的な行為と非合理的な行為を区別して、他者の仕事を管理する能力。この要素が主導する場合、自分や他者の仕事を計画し、プロセスの論理と矛盾を理解し、これに従って他者の業務や活動を調整する。最も合理的な行動を個人的に適用し、それを他者に伝える能力。


②周囲の世界の認識、人々、行動を通して自身や他者の合理性を評価する。事実、行為、プロセスを分析する能力。論理的行為と非論理的行為を区別し、それらが適切か評価し、活動を最適化する能力。事実とパターンに関する情報を蓄積。外部の干渉に抵抗する方法を選択する能力。運動と空間の知覚。


③収益性の高い行動の計算。仕事、利益、お金。自動化、活動への渇望。心理的には、運動の興奮状態、有用な活動への希求を引き起こす。作業能力が向上し、活力に満ちる。この状態はエネルギー消耗が激しいため、しばしば神経質かつ抑制に欠ける。仕事からの気晴らしは時間の浪費として認識される。

: 構造の論理(Ti

①距離感、重量、体積、価値、強度、品質など、客観的な指標に基づき、あるオブジェクトを別のオブジェクトと比較した時に生じる感情。ある状況における客観的な評価は、それを経験する個人を活性化および不働態化する。オブジェクトの適切な相関/割合、それらの間のバランス感覚、オブジェクト同士を比較した際の利点として情報を知覚する。これには物や現象に関する知識や無知から生じる全ての感情が含まれる。好奇心、尊敬、恐怖、論理性、非論理性、異なるオブジェクトに対する無力感など、これらの総計を論理感覚と呼ぶ。オブジェクトの知識、整合性、バランス、空間における間隔と位置に関する情報を伝達する。人々のニーズや興味を取り入れず、客観的な質の比率のみを考慮する。この要素はオブジェクト間の論理的かつ客観的な関係を見出す能力を決定する。知覚のこの側面が主導する場合、人は客観的な静的世界を論理によって評価する。異なるオブジェクト間の品質に関する関係を望ましい方向に変更し、オブジェクトに影響を与える。他のオブジェクトとの相互関係を正しく評価し、どのオブジェクトを回避し、採用するべきか認識する。他者の知識に反して論理、客観的な現実、パターン、法律、相関関係の知識を設定できる。客観化が可能な現実について、自身の知識だけでなく他者の知識を成形、完成させる能力。他者の論理やその不備を指摘する場合、力を感じる。

②論理的に思考し、それらの繋がりや関係性を確立し、分析する能力。様々なオブジェクトの相互関係、それらの比較、要旨の選択を通じた世界の比較。あらゆる種類のオブジェクトを分類、周囲の世界を体系化する。様々なシステムの適合性に関する情報の評価。間隔のシステムとして空間を知覚。社会における自身の立ち位置に関する認識。

③スキームの作成、設計、分析。法律、規格、計画に従う。冷静、抑制的。この状態は落ち着きと無関心によって特徴づけられ、比喩的には氷の塊や鉱物の結晶の規則性に喩えられる。感情や主観的な好みは介在しない。魂や人間的な温もりに欠けるが、最もバランスが取れて安定している。従順、勤勉、規律。

:感情の倫理(Fe

①オブジェクトで発生するプロセスに関する情報を認識する。これは人々の興奮、鬱、気分で発生する感情的なプロセスを指す。この要素は何が人々を興奮させ、抑圧するのか知覚する。自身および他者の感情状態を制御する能力を決定する。知覚のこの側面が主導する場合、人は他者を自分の気分に引き込み、感情的に活気づける生来の能力を持つ。人々の心理的・精神的な生活を活性化し、行動を感情的に後押しする。他者に自身の気分を伝染させ、人の生活に役立つと考える感情状態を押し付ける傾向がある。通常、人々が感情または感情表現と呼ぶものは、ほとんど筋活動にそれを費やすことなく、この内的興奮を直接的に放出する形態以上でも以下でもない。笑い声を上げる陽気な人物は、顔や体の筋肉による特定の動きを通して、高まった感情と内面の興奮を解放する。これは、対象とする活動に内的努力が使用できない場合に、過度の興奮を軽減するための手段である可能性がある。しかし、これは自分の興奮/動揺を他者に伝える意識的な方法にもなり得る—他の人々の精神に自身の内面の興奮/動揺を誘発する。例えば、怒りは過剰な興奮を軽減する方法でもあるが、通常は他者を感情的に喚起することではなく、感情的に抑制および枯渇させること、活動レベルを低下させること、または厳しく活動を導くことを目的とする。

②感情の世界に存在する。感情を通した世界の知覚と評価。ポジティブな感情とネガティブな感情、その色合いを区別する能力。ポジティブな感情、良い気分への欲求。感情的な状態にとどまり、喜びや活気、ドラマ、喜劇を経験する。熱意、感受性、感情的な心地よさ。様々な感情状態の特性とプロセスの強度として音を知覚する。

③レトリック、情念、スローガン、格言。社交性、示威性。情熱、抱負、気分。この状態は人の刺激的な欲求、情熱として表される。それは暴力的な喜びや悲嘆として拡散されることがある。相手を自分のように感じる。この状態は人によって知覚されるが、制御は困難である。この情熱は一方的なものであり、全ての精神的資源をひとつのオブジェクトに集中させ、選択の機会を奪う。

:関係の倫理(Fi

①位置、運動エネルギー保有者間の主観的な関係。これは人、物を問わずある対象が別の対象に発揮する引力(反発)を示す。この要素により、人はどのオブジェクトが自身を引き付け、拒絶するのか認識する。この要素は、双方向か一方向かを問わず、オブジェクト間のニーズの有無に関する情報を伝える。オブジェクトや人々に対する肉体的、心理的、精神的な欲望を満たすニーズ(生物および無生物に対する個人の欲望や願望)として、個人が認識する客観的現実の側面を知覚する。これは好き嫌い、愛憎、所有欲や物欲などの感情を含む。人々の欲望における関係性は主に倫理によって規定されるため、この種の高度な感情を倫理と呼ぶ。知覚のこの側面が主導する場合、自身と他者の欲望を知覚、評価する能力を持つ。誰が誰に対して何を望んでいるか把握している。他者の主観に反した自身の主観的現実と望みを明確に認識できる。自身および他者の欲望を形成し、変化させる能力。人々に必要な関係を提供し、他者に影響を与える能力に自信を持つ。人間のニーズを正しく認識し、自身のニーズを満たす際に衝突を避けることができる。人々の愛着を操作し、その倫理的感情に影響を与え、これらの感情を社会的理想に近づける能力と欲求。

②感情、人間関係、好き嫌いの環境における存在。それが引き起こす感情を通して環境を認識。関係を区別し、その色合いを判別する能力。様々な愛憎関係、同情・反感、好意・嫌悪、称賛を経験する。

③道徳、価値観、その良し悪し。伝統、儀式、常識。愛着、習慣。この状態は深い愛着として、誰か(何か)への内なる引力として経験される。この状態は感情的なものではない。道徳的および倫理的な長期の依存関係。関係における忠誠度の保証。人、場所、時間を親しみのあるもの、または見知らぬものとして認識する。

:意志の感覚(Se

①オブジェクトの運動エネルギーに関する情報を知覚する。人の身体エネルギー、組織力/動員力、意志力、他人の意志に反対し、自分の意志や地位を利用・行使する能力など。人々が有す運動エネルギー、それが物事を成すのにどのように役立つか知覚する。人々の意志やエネルギーに反して、自身の意志やエネルギーを行使する能力を決定する。この要素が主導する場合、人は並外れた力や意志力を有する。生来の組織者。目標を達成するために人々を動員する能力を持ち、生物および無生物のオブジェクトを利用・管理することができる。オブジェクトを操作し、利用できるサンプルに基づきあらゆるオブジェクトを再生できる。これは物質を組織する能力の反映である。意志、エネルギー、力を実現化するように努め、他者に自らの意志を押し付けたいという願望を持つ。

②オブジェクトに集中し、外部の品質を容易に把握し、細部に注目する能力。外形の知覚、オブジェクトの美しさを評価し、その美しさを楽しむ。オブジェクトの目標を模索、設定する能力。オブジェクトの操作、権力や(時には物理的)圧力による管理。攻撃性の表出。オブジェクトに対する力の感覚、オブジェクトを目標に従属させる能力。動員の状態、他の人々を動員する能力、意志力。体力、活動力、忍耐力、障害を克服する能力、時に頑固さ。

③反射神経、本能。強制力または抵抗力。動員力。確固たる自信。疑念、不安、反省はこの要素と矛盾する。どんな犠牲を払っても勝利するという意志。強い精神力と自制心。集団の迅速な動員。敵対者に打撃を与え、撤退に追い込む能力。

: 関係の感覚(Si

①相互に発生するイベント間の関係として、オブジェクト内部に表れる状態。プロセスが自身の内部状態に反映される様子に関する情報を知覚する。プロセスの実行で引き起こされる人々の健康と感覚。空間におけるオブジェクト同士の相互作用。これは本質的にあるオブジェクトが別のオブジェクトに対する反応であり、これによって互いに特定の感覚を生み出す。起こっている感覚として情報を知覚する。この要素が主導する場合、周囲の空間の質とその中にいる人々の感覚を変化させる能力を持つ。自分や他者の身体的な不快感を回避する。この要素は以前に経験した美的感覚を、任意のオブジェクトに再現する能力を決定する。以前に経験した感覚を新たな感覚と区別し、それらを収集して記憶する。他者の感覚に反した自身の感覚的ニーズを設定し、その満足を要求する。自身の美的嗜好および習慣だけでなく、他者の嗜好も形作り完成させる。審美性を帯びた快適な生活の理解を人々に課す。

②感覚の世界に存在する。体の感覚、触覚、嗅覚、味覚、気分、清潔感を通した世界の認識。周囲のオブジェクトから生じる感覚を通して、そのオブジェクトの特性を評価する。感覚の質を区別する能力。周囲の空間の感覚、審美的な喜び、肉体的(身体的)な満足、快適性。

③味、色、匂い、感触。順応力、適応力。瞬間の楽しさ。喜び、満腹感、喉の渇きや空腹感の満足。特定のケアや、生物学的ニーズを満たす支援を通じて感情を表現する。この状態は写真フィルムに画像を刷り込むプロセス、紙に絵を転写するプロセス、テープに音を録音するプロセスと比較される。身体的な痛みの場所とその強さを判断することができる。

: 機会の直観(Ne)

①人の身体的および精神的な能力や潜在性に関する情報など、オブジェクトの潜在的なエネルギーを知覚する。オブジェクトと現象の構造を理解し、内部の実態を把握する能力。この要素は対象が持つ本質的な潜在エネルギーを見出す能力を決定する。この要素が主導する場合、人は強く認知的関心を示す。根底にある現象を研究し、複雑な事象を簡略化して他者に伝えることができる。理解したことを人々に説明することを好む。オブジェクトの潜在的なエネルギーを増幅する最適な方法を見出す。この潜在エネルギーに対する理解は、人々を活性化する。

②オブジェクトの外的な現象から要点を抽象化し、その内容を把握し、本質を強調する能力。オブジェクトの内部品質と目的の認識。結果を提示するために、見込みのないものから有望なものを切り離す能力。自身の特性や可能性の評価。他者の特性と能力を研究、比較する。自身の考えや意見に反論、弁護する能力。

③仮説、推測、洞察、革新、実験、作品、能力、才能。自己の内面に沈潜し、内部に強く集中して外部への注意が疎かになる。プロセスの第一段階では光明、構想されたアイデアを見出せず、もどかしい感覚を伴う。アイデアはそれ自体で熟成しているように見えるが、必要なイメージが潜在意識から生じるためにプロセスに介入する必要がある。

: 時間の直観(Ni)

①時間で発生する全てのプロセス。これは過去と未来における一連の流れに起因する。時間とは互いに発生する出来事の相関性である。この要素は一連の出来事と人々の行為、原因と結果の関係、これに対する人々の態度、これらの関係が生む人々の感情に関する情報を知覚する。焦燥、冷静、熱意、適時性、時期尚早の感覚、生活の適切・不適切なリズム、将来的な危険・安全への感覚、期待、遅延への恐怖、将来を予測する感覚、将来に対する不安、それを回避する能力。時間を無視したり無関心であることはできない。従って、時間の感覚はいかなる時も心理的に不可欠な部分である。この要素は将来の予測と計画を行い、あらゆるトラブルや誤った行動を避け、過去の経験から学ぶ能力を決定する。知覚のこの側面が主導する場合、戦略的能力を持ち、様々な活動に最適な瞬間を選択する能力によって区別される。必要ならば、戦うべき時、争いを避けるべき時、それがより適切な時など。適時の反応はオブジェクトの衝突および、それによるオブジェクトの反発を回避する能力として説明される。

②想像、イメージ、空想、思い出の世界に存在。内面で出来事を反駁し、何が起こっているか認識する。新しいアイデアとその調和に従って、現実の出来事を内部状態に対応させ、世界を評価する。他者の内なる世界に浸透する能力、彼らを占有する興味や問題の研究。内部状態の色合いを区別する能力。起こっていることのリズム感覚、出来事のペース、他者の行動と意見の調和度合いに関する感覚、自分や他者の時間の充足感。可能性のある状況(および不可能な状況)の提示、その中の自身の位置、予感。

③想像力、思い出、予測、提案、催眠、ビジョン、象徴、反駁、前兆、予兆。この状態は自己犠牲的な感覚として経験される。地上的、肉体的、精神的束縛から解放されたいという願望。神秘的なものに惹きつけられる。この状態が続くと催眠を起こしやすい傾向がある。運命、自由意志の欠如、より高次元な力に人生を定められる。

出典:http://web.archive.org/web/20140714171111/http://socionics.us/works/socion2.shtml
http://zanoza.socioland.ru/wiki/%D0%A1%D0%BE%D1%86%D0%B8%D0%BE%D0%BD%D0%B8%D0%BA%D0%B0_%D0%B8_MBTI
https://www.eduherald.ru/ru/article/view?id=15260

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日本では何故かソシオニクスしかタイプの関係を扱っていないことになっている(?)が、MBTIでもタイプの関係については言及されている。「タイプの関係(相性)」は誰でも思いつくテーマなので当然だが、MBTIの関係論については、あまり有名ではない。理論的にはそこまで緻密なものではないが、参考までに紹介する(メインで取り上げるカーシーについては この記事 を参照)。 初期のカーシーは、真逆のタイプ同士の相性が最も優れていると考えていた。人は自分にないものに惹かれる。つまり、INTPとESFJが互いに惹きつけ合う。ただ、その後の観察から、カーシーは考えを変えたらしい。多くの結婚生活を観察した結果、SJとSP、NFとNTの組み合わせが最も多いことがわかった。どちらの組み合わせも、コミュニケーションの好みは一致している一方、目標を達成する手段は異なる。例えば、SJとSPは共に具体的な対象について話すことを好むが、SJは協調して行動するのに対し、SPは実利を重視して行動する。逆の組み合わせ(SJとNF、SPとNT)では、この関係性は成立しない。このため、SとNの違いが重要とされる。 実はタイプの関係については、マイヤーズも言及している。375組の夫婦を調査したところ、夫婦の77%は二つ以上の指標が一致していた。特にSN指標が一致していることが、タイプを問わず重要だという。マイヤーズは異なるタイプ間の違いを理解するためにMBTIを作ったが、実際は自分に近いタイプを好むらしい。ユングによれば、人のシャドウによる行動は、その人物の行動と見なすべきではない。シャドウを額面通りに受け取らないことが、結婚生活を上手く送る秘訣になる。 話をカーシーに戻すと、彼の理論ではSN以外の指標が逆のカップルに、最も互換性がある。つまり、 ESTP x ISFJ 、 ESFP x I STJ 、 ESFJ x I STP 、 ESTJ x ISFP 、 ENTP x INFJ 、 ENFP x INTJ 、 ENFJ x INTP 、 ENTJ x INFP がベストカップルになる。以下に各々の気質ごとの関係性をまとめた。 <SP:職人> SPは異性と真剣な関係になりにくい。衝動的に人々に惹きつけられ、新たな関係を結ぶ。他の気質よりも外見に気を遣い、性的な経験にも積極的である。抽象的な刺激には心を動かさない

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トライタイプ

<トライタイプとは> 1995年の調査で、人はひとつだけでなく、好ましい順番で使用される三つのエニアグラムタイプを持つことが示された。これらの各タイプは三つのセンター、ヘッド(567)、ハート(234)、ガッツ(891)に存在する。 三つのタイプのうち、支配的なタイプは自我の優先する防衛戦略を表す。しかし、支配的なタイプの戦略が失敗すると、自我は残り二つのタイプの戦略を順番に利用する。支配的なタイプは常に統制者であるため、最終的に核となる戦略に立ち戻る。 <調査方法> 初期の調査から明らかになったことは、質問票やコーチングの際にクライアントによって使用された語彙パターンが、一貫して三つのタイプを中心に自我の戦略を組織したことである。言い換えると、クライアントは個人的な心理経験をさらけ出す際に、三タイプの言語や語彙を利用した。 クライアントは支配的なタイプだけでなく、他の二タイプの核となる恐怖とも共感した。さらに重要なことに、多くの人々は支配的なタイプとラインやウイングで繋がっていないタイプの語を使用した。殆どの理論家は全ての言動が支配的なタイプ、ウイング、ラインに帰するものと考えていたが、クライアントは各センターにおけるタイプの語彙を何度も使用したため、これはトライタイプの発見において重要な特徴である。 語彙分類は質問票の単語選択を統計的に実証し、各タイプが母語、年齢、性別、教育、国籍や人種を問わず独自の語彙を使用するという仮説を確認するために使用される。さらに、支配的な本能型の言語と同様に、トライタイプを構成する3タイプの語彙を使用することも確認する。このため、タイピングは5つの段階を経る。1)質問票。2)エニアカードを用いたテスト。3)本能型のテスト。4)語彙分類。5)コーチング。 出典: https://www.katherinefauvre.com/tritype/ <ウイングとライン> 調査は人がウイングとライン(エニアグラム図で点同士を結ぶ線)を利用することを示したが、これらのウイングとラインは、個別に使用される戦略に留まらない。何故、メインタイプと関連のない根源的な恐怖、語彙、動機や望みが報告されたのか?トライタイプにウイングタイプや統合・退行ラインに沿ったタイプが含まれると、そのタイプが活用されることが極めて多い。 例えば、トライタイプに3と6を持つ